<書誌情報>
タイトル:『読むラジオ屋さんごっこ』
著者:ラジオ屋さんごっこ(バルニー、リー子、つかさ)
発売:2025年4月中旬に全国の書店・小売店へ配送予定(各種ECサイトでの予約・販売も順次対応します)
アートディレクター:鈴木哲生
担当編集:平井莉生
仕様:並製本、四六判変形、192ページ(一部4C)
発行/発売:株式会社ソウ・スウィート・パブリッシング
価格:本体2,600円+税(2,860円)
ISBN:978-4-9912211-7-0
「金持ちとしての自覚」「支持政党を晒そうぜ」など人気回をはじめ6年間の配信から厳選したテーマの編集テキストに加え、 宇多丸(ライムスター)との対談や渋谷直角の書き下ろし漫画など収載!
<ラジオ屋さんごっこについて>
2018年2月より隔週月曜日20時更新で、YouTube、Spotify、Apple Podcastsなど各種サービスで配信されているPodcust番組『ラジオ屋さんごっこ』(通称ラジご)。ラッパーのバルニー、デザイナーのリー子、見習い建築士のつかさという現在30代前半の3人が、生活の中で感じた違和感、直面する問題などを“言語化”しようと試みるトークが人気を博しています。扱うテーマはカルチャー、人間関係、性愛、お笑い、政治など幅広く、仲の良い3人だからこその率直で厳しい意見の応酬が人気です。加えて、テーマに応じて幅広いジャンルの著名人をゲストに迎えることも魅力の1つで、約6年にわたる配信で着々とファンを増やしてきました。
<書籍『読むラジオ屋さんごっこ』について>
書籍では、MC3人や関係者が6年間の配信で興味深いと感じる回を厳選した書き起こし&編集テキストに加え、スペシャルコンテンツも多数用意。厳選エピソードの書き起こし、振り返りトーク、新たなゲストを迎えたトーク、描き下ろし漫画、専門家リスナーによるエッセイ、さらには用語集や小ネタ集も収載しています。本を片手に聴き返したくなるような、はたまた読んでいるだけで『ラジご』の3人のやりとりが脳内で再現されるような1冊です!!!
登場する方々(敬称略、あいうえお順):Aoi Itoh(アートディレクター)/飯塚大悟(構成作家)/石村大輔(建築家)/宇多丸(ライムスター)/渋谷直角(まんが家)/ジョージ/高橋若木(大学教員)/竹中夏海(振付師)/積島直人(んoonベーシスト)/つやちゃん(文筆家)/長田杏奈(美容ライター)/能條桃子(一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表理事、FIFTYS PROJECT代表)/橋本麦(映像作家)/長谷川白紙(音楽家)/ひろだつの(ラジオリスナー)/ぷにぷに電機(アーティスト)/MASAKO HIRANO(ビジュアルアーティスト)/Rachel(chelmico)/渡辺志保(音楽ライター)/and more
<目次>
・ラジオ屋さんごっことは?/ラジオ屋さんごっこのデザイン/プロフ帳
・「♯138 “友達”の定義」
・Afterthoughts:高橋若木
・私とラジご1:ひろだつの
・「♯179 人を信頼すること」
・Afterthoughts:石村大輔(Ishimura + Neichi)
・私とラジご2:積島直人
・「♯134 金持ちとしての自覚」
・Afterthoughts:タイコ
・私とラジご3:ぷにぷに電機
・「♯173 目先の欲望 vs. 人生の目標」
・Afterthoughts:宇多丸+valknee
・「♯116 売れるためのウェイ(ゲスト:MASAKO HIRANO)」
・Afterthoughts:MASAKO HIRANO
・私とラジご4:つやちゃん
・「♯162 幸せって何?(ゲスト:ジョージ)」
・「♯128 仕事ができない人との関係性」
・Afterthoughts:ジョージ
・私とラジご5:長谷川白紙
・「♯187 女性像のバリエーション少なくね?(ゲスト:Rachel)」
・Afterthoughts:Rachel+竹中夏海
・私とラジご6:橋本麦
・「♯148 30歳からの美容」
・「♯176 続“かわいい”に囚われる人々」
・Afterthoughts:長田杏奈
・私とラジご6:渡辺志保
・「♯185 マスカルチャーを好きになりたい(なれない)」
・Afterthoughts:飯塚大悟
・「♯158 支持政党を晒そうぜ」
・「♯204 東京都知事選2024〜左派大丈夫そ?〜」
・Afterthoughts:能條桃子
・私とラジご8:つやちゃん
・振り返り漫画:渋谷直角
・付録1:おすすめルート
・付録2:ラジオ屋さんごっこ過去回一覧
『ラジオ屋さんごっこ』メンバー。つかさ(左)、リー子(中央)、バルニー(右) / Photo By Yuri Horie
<メンバーからの書籍化に向けてのメッセージ>
バルニー:まだ学生の時分、考え方の軸も何もなく、どうしていいのか分からずただ遊んでいた頃、RHYMESTER 宇多丸さんの言葉に触れて導かれた経験があります。こんな人たちもいるんだ!自分の人生も大丈夫かも!…という具合に。そんな風に私のことも見てもらえたらいいなと日々思います。私たちは時にバカバカしく時に貶し合いながら、お互いに理解することを諦めず会話しています。それを見て皆にも「大丈夫かも」って思ってもらいたいです。
リー子:「言わなくていいこと」とか「損する発言」とか、そういう不安を考えるよりも、伝えた先の展開の方が見たいなといつも思います。それくらい安心して気持ちを話せる2人と、周りの方、リスナーさんに感謝して、日々過ごしています。
適当に喋っていたことが活字になる恐ろしさや生々しさ。媒体が変わるだけで伝えていることは同じなのにこんなに感じ方が違うんだと、驚いています。正直内心はヒヤヒヤしているのですが、(こんな大人もこの世の中には潜んでいるんだな)と思っていただけたら…なんて思います。
つかさ: 『ラジオ屋さんごっこ』を始めてもう6年も経ったけれど、こんなことになるとは全く予想ついていなかった。びっくり。最初は、本当にしょうもない話しかしていなかったけど、本音を言っているおかげで少しはリスナーが増えていった。で、気づいたら、聴いてくれる人々のインプットになってたり、リスナーさんの考え方を少しだけ影響できるようなプチプラットフォームまでにはなったのかな?と最近よく思う。その自覚を持ってからは、小さい影響力であっても、『ラジご』としてどういう発信ができるのかとか良くも悪くも時々考えるようになった。
なにかしらの違和感や刺激を聴いてくれている人達に与えることによって始めて、考えたい・行動したい・思考を整理したい・知識を深めたいという欲望を誘うことができると思ってる。『ラジご』では3人とも考えていることをノンフィルターで共有しているからこそ、その摩擦を生じさせてると思ったり思わなかったり。ポッドキャストと共にだけど、この本は、ポップなテーマを入口にしながら、少しでも今まで考えなかったことを考えるきっかけにになればいいなーと思ってる!
担当編集・平井:「めっちゃ面白いネットラジオがあるよ!」って友達に教えてもらったときには、正直「流行りの素人ラジオか……」なんて思っていたけれど、聞いてみたらあらびっくり。同世代でありながら育った環境も今やっていることもバラバラな3人が、互いのことを尊重しつつも鵜呑みにすることなく意見を交わし合うことで、自分たちを取り巻くあらゆる事象のぼんやりしたムードの輪郭が明らかになって、解像度があがっていく。毎回そんな様子が鮮やかで、一気に夢中になりました。
このクラファンの準備をしている今、200回を超えた『ラジご』。このあたりで一度立ち止まり、過去回を振り返ってみても良いんじゃないか。文章化してみたら、深掘りしがいがあるんじゃないか。そんな想いで、音声コンテンツじゃ回収しきれない情報を詰め込んだ「副読本」の企画を立ち上げ、3人を誘ってみたところ「やりたい!」と即答してくれて、無事書籍化が決定。現在、過去回の書き起こしを進めるなど、鋭意製作中です。
書籍は、「過去回の書き起こし」やそれに付帯する書き下ろしのコンテンツの企画を軸に、用語集や小ネタ集も準備中。本を片手に「ラジご」を聞き返したくなるような、はたまた読んでいるだけで『ラジご』の3人のやりとりが脳内で再現されるような、1冊になる予定です。